- 検索意図とは何かを知りたい
- SEOにおいて検索意図の重要性を理解したい
- 具体的な検索意図の調べ方を知りたい
簡単にまとめると、検索意図とは「読者が検索する目的(意図)」です。
検索意図を的確に理解し、それをコンテンツにしっかりと落とし込むことで、読者の満足度を高め、さらにSEOの評価も上がるといわれています。
ブログを書く上でも、まずキーワードを選ぶ際に検索意図について正しく理解する必要がありますが、このように感じたことはありませんか?
「検索意図を正しく読み取れているのか不安だな」
「そもそも検索意図の調べ方は合ってる?」
この記事では、検索意図の基本から調べ方について解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、実践していただけると嬉しいです!
「検索意図」の理解が難しい理由
検索意図とは
検索意図とは、ユーザーがGoogleなど検索エンジンを使って何か調べる際に、「知りたい」と思っている内容のことです。
例えば、「カレー 一人」と検索してみます。
※2024年5月現在の検索結果
キーワードには「レシピ」や「作り方」を含んでいないにも関わらず、レシピに関するページが多く上位表示されています。
つまり、検索エンジンは「1人分のカレーライスのレシピを知りたい」といったユーザーの検索意図を理解し表示しているのです。
このように、SEOで上位表示を狙うためには、検索意図を正確に理解し、それを反映させたコンテンツにする必要があるというわけです。
2つのニーズの理解が不可欠
検索意図には、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」という2種類あります。
そして、この両方を満たすことで、読者にとって「かゆいところまで手が届く」良質なコンテンツを作ることができます。
顕在ニーズとは、読者が検索時点ですでに認識している検索意図です。
基本的には、検索されたキーワードから直接意図を読み取れる場合がほとんどです。
例えば「ブログ 始め方」で検索された場合、読者の検索意図は「ブログを開設するまでの手順を知りたい」となります。
実際の検索結果でも、初めてブログを始める人に向けて、一からわかりやすく手順をまとめた記事が上位表示されています。
※2024年5月現在の検索結果
潜在ニーズとは、検索時点では読者自身あまり意識していないものの、根底には最終的に知りたいと思っている検索意図です。
そして潜在ニーズは、直接検索キーワードから理解することは難しいため、的確な方法で調べたり、読者の気持ちに寄り添って想像する必要があります。
「ブログ 始め方」 の場合、以下のような潜在ニーズが考えられます。
- ブログを開設する前に準備することはある?
- ブログでできることは何?
- ブログを続けるコツは?
- ブログを始めるリスクはある?
潜在ニーズを理解しコンテンツに落とし込むことができると、顕在ニーズだけでは知ることができない、読者の根本的な悩みを解決することができます。
3章でご紹介する検索意図の調べ方をぜひ試してみてください!
押さえておくべき4つの検索クエリ
人が検索行動に出るときには大きく4つの瞬間があると、Googleは提唱しています。
そして、4つのクエリ(検索ワード)として以下のように分類されます。
- Knowクエリ
- Goクエリ
- Doクエリ
- Buyクエリ
Knowクエリ(情報型)
Knowクエリとは、「情報型」とも呼ばれ、特定の事柄について「知りたい」「解決したい」という検索意図を示すキーワードです。
- SEO とは
- 梅雨 いつまで
- 東京タワー 高さ
Goクエリ(エリア型)
Goクエリは、特定の「サイトを見たい」「場所へ行きたい」という検索意図を示すキーワードで、「エリア型」とも呼ばれます。
企業名や公式サイトなどの指名検索だけでなく、特定の場所までの行き方などもGoクエリに含まれます。
- Amazon ログイン
- 渋谷 カフェ
- 近くの 美容院
Doクエリ(案内型)
Doクエリは、「何か行動したい」「その方法を知りたい」という検索意図を示すキーワードで、「案内型」とも呼ばれます。
- ブログ 開設方法
- コーヒー おいしい淹れ方
- ホテル 予約
Buyクエリ(取引型)
Buyクエリは、「商品を購入したい」「サービスを利用したい」という「取引型」の検索意図を示すキーワードです。
検索時にはすでに購買意欲が高い傾向にあるので、ショッピング広告が上位表示される場合も多いです。
- 母の日 プレゼント
- 洗剤 消臭 おすすめ
- ○○保険 資料請求
Google公式│すべてのマーケターが知っておくべき4つの新たな瞬間
検索意図を的確に理解するコツ
ここからは、検索意図を的確に理解するための考え方や調べ方について3つご紹介します。
読者の心境をイメージする
検索意図を理解する上で必須なのが、検索時の読者の心境を想像することです。
つまり、「読者になりきる」ことが検索意図を理解するための第一歩となります。
以下のことをまずはイメージして、思いつく限りのポイントを洗い出していきましょう。
- どういうシチュエーションから、検索するに至った?
- このシチュエーションに陥るのは、どういうペルソナ?
- 問題を解決しなければいけない理由は?
ただし、ここで絶対にやってはいけないことは、自分の主観や思い込みだけで解釈することです。
「自分だったら○○する」「自分だったら絶対○○がいい」といった自分軸だけで考えるのではなく、「ペルソナはこう考えるかも」「何を知れたら、悩みを解決をしてあげられるんだろう」と、読者目線を意識してイメージしていくことが重要となります。
上位表示サイトを確認する
続けて、実際にキーワードで検索し、上位サイトの内容を確認します。
10記事ほどを目安に、ざっと目を通していきます。
その際にまず注目すべきは、先ほどのイメージしたポイントが押さえられた記事が上位にあるかということです。
上位表示されている記事は、「検索意図を理解できているコンテンツ」としてGoogleが評価していることを意味しています。
そのため、上位サイトと同じポイントが押さえられている場合は、検索意図を理解できているということになります。
反対に、イメージしていたポイントがずれていた場合、それは検索意図を正確に捉えられていなかったということになります。
その状態で無理して記事を作成しても、Googleが評価するポイントから外れているため、上位表示される確率は当然低くなってしまいます。
「そのキーワードでの記事作成をすべきか」の判断材料を得られるきっかけにもなるので、上位表示サイトのチェックも欠かさないようにしましょう。
関連するキーワードから推測する
サジェストキーワードや関連キーワードにも注目してみましょう。
「夏 旅行」をキーワードにして、それぞれどのように表示されるか見てみます。
サジェストキーワードは、検索欄に調べたいキーワードを入力したときに自動的に表示される検索候補のキーワードです。
関連キーワードは、検索欄に入力したキーワードに関連するキーワードで、以下画像のように8つ表示されます。
ちなみに、サジェストキーワードと関連キーワードは非常に似ていますが、別物です!
キーワードの種類 | 表示されるキーワード |
サジェストキーワード | 過去に検索回数が多く、関連性が高いキーワード + 検索ユーザー個人の情報を反映 |
関連キーワード | 世の中の検索需要が多く、関連性が高いキーワード |
まとめ
以上、検索意図について解説し、的確に理解するための調べ方についてご紹介しました。
検索意図の要点は、以下3つです。
- 検索意図とは、読者が『知りたい』ことを検索する目的
- 顕在ニーズと潜在ニーズの両方を満たすコンテンツがSEOで評価される
- 4つの検索クエリの理解が不可欠
これら要点を踏まえた上で、的確に検索意図を理解するために、以下3つの調べ方をしましょう。
- 読者の心境をイメージする
- 上位表示サイトを確認する
- 関連するキーワードから推測する
検索意図を的確に理解することで、読者が『知りたい』情報のポイントをしっかり押さえ、最後まで一貫したメッセージを伝える記事を完成することができます。
とはいっても、正直コツが掴みづらいですよね。
コツを掴むためには、何度も繰り返し実践して精度を上げていくしかありません!
ぜひ今回ご紹介した調べ方を何度も試してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。